カンチレバーは釣竿
カンチレバーの材質が何かと云うのは、大いに気になるところである。主たる物を列記すると、
アルミに始まり、ベリリウム、ボロン、カーボンファイバー、ルビー、サファイア、ダイアモンド、
これらを複合して組み合わせた物。音を甘くしているとしてカンチレバーのないモノ。
これに、テーパー、パイプ、無垢、と形体まで加わる。そこに込められた工夫は多種多様を極めて、調べるだけでも新たな発見もあり楽しい。
ところが、最近のカートリッジではカンチレバーの材質はボロンの使用が大半で、マグネットはネオジムを使い、針はファインラインと仕様だけを見ればほとんど差異も無い。
カンチレバー色々
カンチレバーの材質が何かと云うのは、大いに気になるところである。主たる物を列記すると、
アルミに始まり、ベリリウム、ボロン、カーボンファイバー、ルビー、サファイア、ダイアモンド、
これらを複合して組み合わせた物。音を甘くしているとしてカンチレバーのないモノ。
これに、テーパー、パイプ、無垢、と形体まで加わる。そこに込められた工夫は多種多様を極めて、調べるだけでも新たな発見もあり楽しい。
ところが、最近のカートリッジではカンチレバーの材質はボロンの使用が大半で、マグネットはネオジムを使い、針はファインラインと仕様だけを見ればほとんど差異も無い。
カンチレバー色々
ダイアモンドカンチレバー |
ベリリウムカンチレバー |
ボロンカンチレバー |
ボロンカチレバー
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このボロンを検索してみると -ウィキペディア より抜粋ー
密度(αボロンが2.54、βボロンが2.37)が小さく、ヤング率が大きく、音の伝わる速さが16,200 m/sとアルミニウムの約2.6倍以上であることから、音響材料としてはベリリウム以上に理想的な素材として知られている[1]が、技術的に加工が難しい素材であった。実際に音響機器の応用商品が流通し始めたのは1980年代からである。 音の伝導性が著しく高いとされたベリリウムの音の伝わる速さは、12.9 km/sという値で、比重は1.816。
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この特性と加工技術の発達と供に、カンチレバーの主流と成っているのも当然なのかなと思う。
また、ボロンは ボロンロッドとして 釣竿に多用されている事をこの時知った。
釣竿ではカーボンファイバーの利用は知っていたが、ボロンは知らなかったので、ボロンにはそんな用途もあるのかと思いながら、カンチレバーと釣竿は案外似ているのかなと感じ始めた。
理想の竿は”微少な魚のアタリを鮮明に掌に伝えて、魚のファイトに負けない強靭さを持つ竿”。一方カンチレバーの理想は”物理的には、出来るだけ軽くて完全剛体である事を目指すが、僅かなグルーブの変化を鮮明にコイルに伝えるモノ”。 撓るか撓らないかは別として先チョで微妙な変化を鮮明に伝えるという機能と形状は本当に良く似ている。
アルミカンチレバー
Shelterのトップモデル ”Harmony”ではアルミカンチレバーを選択してきている。
現代のトップモデルのカートリッジでアルミを採用してモノは、伝統的な継続モデルを除くと、極めて珍しいと思う。尤もアルミといっても近年では、多種の合金を生み出し鋼鉄に匹敵する強度を持つ物まで開発されて、これに表面処理・熱処理などを加えれば一口にアルミとは括れない程 物理的に多様なモノのようである。
SPUでアルミカンチレバーの懐の深さを知っているので、この選択には伝統的でありながら、野心的な思いを感じて大きな期待を持っていた。と云うのも、ボロンを使用したカートリッジは幾つか聴いた印象では、分解能には優れるが僅かながら再現できる音色の幅が狭い様に感じていたからである。
この様な傾向はコイルの線材にも言えて、6N・PCOCCなどの超高純度系の線材も分解能に優れるのに、再現される音楽の表情がのっぺりと聴こえる様に感じている。
”Harmony”はこの選択でも一般的なOFCとしている。
実際にボロンほどの物性が必要なのだろうか?
もっとも周辺機器やケーブルなどの影響があるので一概に断定するのは、早計である事は承知している。 しかし、必要以上の情報がノイズになる事もあるから、何ともいえないし、ボロンのバランス点は更なる熟成を必要としているように感じている。
竹竿とアルミ
どんなにハイテクの釣竿が出てきても、ハンドメイドの伝統的な竹竿がフィーリングを重視するアングラーから重用されている様に、アルミカンチレバーは音楽愛好家を納得させる一つの究極なのかも知れない。
密度(αボロンが2.54、βボロンが2.37)が小さく、ヤング率が大きく、音の伝わる速さが16,200 m/sとアルミニウムの約2.6倍以上であることから、音響材料としてはベリリウム以上に理想的な素材として知られている[1]が、技術的に加工が難しい素材であった。実際に音響機器の応用商品が流通し始めたのは1980年代からである。 音の伝導性が著しく高いとされたベリリウムの音の伝わる速さは、12.9 km/sという値で、比重は1.816。
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この特性と加工技術の発達と供に、カンチレバーの主流と成っているのも当然なのかなと思う。
また、ボロンは ボロンロッドとして 釣竿に多用されている事をこの時知った。
釣竿ではカーボンファイバーの利用は知っていたが、ボロンは知らなかったので、ボロンにはそんな用途もあるのかと思いながら、カンチレバーと釣竿は案外似ているのかなと感じ始めた。
理想の竿は”微少な魚のアタリを鮮明に掌に伝えて、魚のファイトに負けない強靭さを持つ竿”。一方カンチレバーの理想は”物理的には、出来るだけ軽くて完全剛体である事を目指すが、僅かなグルーブの変化を鮮明にコイルに伝えるモノ”。 撓るか撓らないかは別として先チョで微妙な変化を鮮明に伝えるという機能と形状は本当に良く似ている。
アルミカンチレバー
Shelterのトップモデル ”Harmony”ではアルミカンチレバーを選択してきている。
現代のトップモデルのカートリッジでアルミを採用してモノは、伝統的な継続モデルを除くと、極めて珍しいと思う。尤もアルミといっても近年では、多種の合金を生み出し鋼鉄に匹敵する強度を持つ物まで開発されて、これに表面処理・熱処理などを加えれば一口にアルミとは括れない程 物理的に多様なモノのようである。
SPUでアルミカンチレバーの懐の深さを知っているので、この選択には伝統的でありながら、野心的な思いを感じて大きな期待を持っていた。と云うのも、ボロンを使用したカートリッジは幾つか聴いた印象では、分解能には優れるが僅かながら再現できる音色の幅が狭い様に感じていたからである。
この様な傾向はコイルの線材にも言えて、6N・PCOCCなどの超高純度系の線材も分解能に優れるのに、再現される音楽の表情がのっぺりと聴こえる様に感じている。
”Harmony”はこの選択でも一般的なOFCとしている。
実際にボロンほどの物性が必要なのだろうか?
もっとも周辺機器やケーブルなどの影響があるので一概に断定するのは、早計である事は承知している。 しかし、必要以上の情報がノイズになる事もあるから、何ともいえないし、ボロンのバランス点は更なる熟成を必要としているように感じている。
竹竿とアルミ
どんなにハイテクの釣竿が出てきても、ハンドメイドの伝統的な竹竿がフィーリングを重視するアングラーから重用されている様に、アルミカンチレバーは音楽愛好家を納得させる一つの究極なのかも知れない。
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