2011年11月10日木曜日

Lowther ラウザー(ローサー)解体 #1

Lowther のホ-ムページ から構造図を引用させていただく。



1 & 2  (2) 放射性安定化フェーズプラグ& (1)取り付けボルト。
3  高温多湿耐用 ポリエステルフォーム(ウレタン)エッジ。
4  内外両面巻き成型ボイスコイル。
5  処理済サブコーン。
6  処理済メインコーン。
7  高温多湿耐用 ポリエステルフォーム(ウレタン)ダンパー。
8  高気密性フランジ付アルミ鋳造フレーム。
9  高磁力保持材製 トッププレート(外側)。
10 高磁力保持材製 トッププレート(外側) 磁気ギャップ磁束密度 2.4 tesla 達成可能金属。
11 Alcomax 5 alloy 鋳造マグネット
12 ポールピース 高磁力保持材製 磁気ギャップ磁束密度 2.4 tesla 達成可能金属。
13 Magnamax センターポール。
14 マグネット取り付けボルト。
15 ベースプレート 鉛除去 純鉄(低炭素鋼)。
16 鋳造アルミニウム 支持ブラケット。

特徴

・一般的にアルニコマグネットを使用したスピーカーの磁気回路はコストを抑える事が出来る
内磁型であるが、Lowther(ラウザー)は外磁型を採用している。
外磁型磁気回路は一般的な内磁型に比べ体積の割に磁気回路が強力にできるという
特徴に加えて巨大なマグネットを使用して磁力を最大化している。

・トッププレートは2.4 テスラを達成できる材質(以前はパーメンジュールという表記があったが
現在は 2.4 テスラを発生できる材質という表現)となっている。 
実際は現在もパーメンジュールと考えられる。

・ボイスコイルへの磁束密度を最大化するために、磁気ギャップは1mm。 
この間隙に内外両面ボイスコイルを挿入しているので、クリアランスは僅か0.1mmであり、
通常の紙1枚を入れる事が出来ない程である。

・湾曲しているマグネットは、磁力線に沿った形状とし磁力の安定化と磁気抵抗を最小化する。

・磁気回路の締結にボルトを使用し強度を高めている。 
ボルト締めのスピーカーは、過去には多くあったが近年では、山本音響製 LU-38 などを
例外としてほとんど見られない。

公称20cm のスピーカー磁気回路として、高密度・高磁束密度・高磁気エネルギーに注力し
投入された物量は38cm ウーファをしのぐ程である。

順次 これ等の特徴を明らかにしてゆきたい。

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