2012年7月26日木曜日

Lowther ラウザー(ローサー)を読み解く #1

最も古い歴史を有しながら、今だ現役のLowtherは、雑誌でもあまり取り上げられる事もない。
名称も本来であれば、ラウザーと表記されるはずが、通称ローサーと呼ばれている。
残念な事に、このスピーカが広く形成されるイメージと実質の間に大きな陥穽があるように思う。

その間隙が、奈辺にあるのか Lowther ラウザーをよく知る人々の、感想・経験を通じて、記号としての、実体としての- Lowther - ラウザーを読み解きたいと思う。

多くのユーザーの持つ指摘や印象を赤色の文字で強調し、之に対する見解や当方の考えを青色で表記する。

2012年7月20日金曜日

ケーブルは謎 #5

謎のケーブル誕生か
ケーブルに関して数多くのページビューをいただきありがとうございます。
関心を示して頂いている事が判り、大変嬉しく思います。

前回 ケーブルを取り上げてから暫く時間がたってしまったのですが、設計・仕様決定に思った以上に時間を要したのです。正確には、プラグの選定・加工・外装・パッケージなどをこれから更に詳細を詰める状況で、やっと目処が付いたという所です。
以前 記載の ケーブルは謎  #2 #3 #4を再度読んで頂ければ幸いです。

製品のリリースは、1~2ヶ月後を目標としています。 

2012年7月13日金曜日

ブランドはミームと成れるか #4  Studer編

Studer A-730 vs D-730
前回までに A-730 の特徴と試聴の印象をまとめたので、今回から、いよいよ多くのスチューダユーザーの関心事であるA-730 と D-730を知りえる範囲で比較してみたい。

セットアップの済んだA-730 を聴いてあまりに良いので D-730とどっちが良いのかな~という個人的な関心もあり、聴いてみたかったというのが正直なところ。 

現在手元にあるA-730は CDM-4 を搭載している。アナログ回路も基本的に同一であるようなので、純粋にデジタル部の設計の違いだけを知ることができるという訳だ。 

世評では、アナログライクで、音楽的なのは、A-730
ワイドレンジで分解能に優れているが、オーディオ的なD-730
とされているようではあるが。

では、そのデジタルの歴史というと大袈裟ではあるがその変遷を・・


2012年7月6日金曜日

ブランドはミームと成れるか #3  Studer編

その後のA-730 
アナログ全開とも蛇口全開とも形容されるA-730の音。
当初の音は、全開と言うほど浸透力やエネルギーは無かったが、アナログライクで所謂デジタルのデメリットを感じさせない豊かな鳴り方を聴かせてくれる。この音をオルトフォンSPUの音だと言っている人がいたが、実に上手い喩えだと思った。

一ヶ月を経て全開と形容するに足る”音”を再現し始めている。何をしたという事もない。
唯、セッティングをした時に通電してから現在まで一度として電源を落としていないだけである。
CDに限らずラインレベルの機器は、パワーアンプを除いて電源を落とさないようにしている。
オーディオ機器は熱安定(平衡)状態にならないと本来の性能を発揮できないように思うから。

電源コンデンサーのテャージにも、思いの外時間が掛かるようで、本来の性能を発揮するには、少なくとも2週間、出来れば一ヶ月の時間が必要であるように思う。

この状態になると、音は(良い機械であれば)一変する。節電が求められている昨今ではあるが、今まで、律儀に電源を切っていた人は試す価値は充分あると思うので、自己責任で試されることをお勧めしたい。

常時通電状態にすると機器の劣化やダメージを心配される向きもあるが、熱が篭らないようにセッティングさえしてあれば問題は無いと思う。また実際に起こる大半の故障のトリガーは、電源のオン・オフ時であるため、この点からも故障のリスクは却って低くなるようだ。もっとも機器によっては結構熱くなるモノもあるので、するしないは個々に判断して頂ければ良いと思う。

因みに今大きな問題である原子力の事故 チェルノブイリもスリーマイルも遮断(停止作業)中での事故である。

その変化を、是非、確かめて頂きたい。