Fairchild compressor 660 & 670
EARを語るときに コンプレッサー抜きには語れないだろう。
king of compressor と言われるFairchild compressor 660 & 670 (それにしてもこのコンプの佇まいは痺れる程格好良い~なぁ)。これを更に発展させ高い評価を得ているのが
EAR 660
これを筆頭に世界中の Studio で評価されている Esoteric Audio Research ここでの開発手法もFairchild の基本的な考え方を踏襲しながら徹底して使用するトランス・回路をブラッシュアップしている。Fairchild compressor 660 & 670 のクローン・コピーは数多と存在している。その中で図抜けるのは、音に厳しいプロの世界ではいっそう厳しく、オリジナル以上の評価を得る事は至難である事は想像に難くない。プロの機械を知るようになってからずっと気に成る存在であった。
http://blog.ideasound.net/?eid=326988
EAR との出会い
コンシューマでは、雑誌にアンプの写真が載っていることは知ってはいたがさして興味も無く数年が過ぎた。Paraviciniという名前はイタリア人だと思い込んでいたのでEAR=Esoteric Audio Research は同じ会社と気付かなかった。暫くして某オーディオ店長から、このアンプが音が良いと教えられたのがEAR 864だった。
しかし、修理の度に音が悪くなるとも付け加えたのだった。音もこのアンプでのみ聴かされていたのもあったし、輸入オーディオ機器の商社の対応に辟易としていたので、この時も然して興味も沸かなかった。
時は前後してそれから暫く前、Telefunkenn v76 ,Neve 1073 などのプロ機の音を知り、さらにWestern Electric のトランスを知る事となった。それまでの認識とコンシューマーオーディオに感じていた逼塞感を払拭する物だった。エアー感という音感もこの時以来強烈に意識するようになった。このエアー感を持つコンシューマーのアンプを探し始めたのだが是が砂浜で真珠を探すような物で、そもそもその感覚がコンシューマーの世界には無いようだった。
分解能・音数・ステージ感 ハイエンドを語る多くの評価項目が枝葉末節を語り根幹を見ていない様に思われた。エアー感の秘密は、トランスとアース回路に有るのではないかとロクサンと是枝アンプに色々入出力トランスを試してみたのだった。その時も入出力トランスを備えるEARを聴く機会は逸したままだった。
一言でトランスと言っても、日本ではライントランスは精々CD用の物が発売されている程度で数種類聴いてみたがCDのデジタルノイズを取ってアナログの音などと称している物でエアー感など望むべくも無かった。Lundahl Haufe Jensen Bayer Western Electric など試しながら、アンプも模索していた。特に悩まされたのが、シールド・アース 結線の仕方で誘導を拾わないように処置するのには時間を要した。果たせるかな、結果は期待した以上のモノであった。しかし、信号ラインにトランスを入れることに強い拒否反応を示す日本のマーケットに対してどの様に訴求すればいいのかと思案し、型になるまでは口外しないようにしたので、ブログでもアンプの事はほとんど触れずに来たのであった。
アンプの基本構成・仕様書をまとめ実際に製作してくれるところを探し始めていた。丁度その頃小型スピーカーの設計に取り掛かっていてOGITONEを候補にしていたので当時取り扱い会社EL SOUNDに問い合わせたのだった。
色々アンプの話をしていて、段間トランスを入れたいと言う話からだったと思うが、同じような考えでEARが造られている事を教えられ、是非聴いてみるようにと強く薦められもした。
迂闊な話で、その時に EAR=Esoteric Audio Research と知ったのである。
話題が逸れるが、この時以来の縁有って当方のオリジナルアンプの詳細設計・製造をEL SOUND殿にお願いする事と為った。
EAR 912& 509Ⅱ
詳細を解説したところで、詮無い事は承知の上で、カタログでは伝わらない事など少し。デザインは好みもあるが、機械としての美しさと趣味の道具としての瀟洒な佇まいは、写真よりもずっと存在感がある。各スイッチの操作感はどれもしっかりとした剛性がありながら軽快に操作でき、手に伝わるフリクションも心地よい。スイッチの配置も機能的に良く考えられている。
電源を入れたときにも、突入電流でアンプにダメージを与えないようにソフトスタート・ゼロクロス?になっているようで電源のONOFF時にもノイズを出さないように配慮されている。操作して受け取る印象は極めて上質で、一級の道具として自然に信頼感を与える造り込みは素晴らしい。
結線して電源スイッチを入れたときの実質のS/N比も高く、カタログデータは意味ある数字を表記している。過去に持ち込んで直ぐに結線しただけでこれだけS/N比の良いアンプ特にイコライザーは無かったと思う。
稼動状態で発熱が少ないのは不思議な感じで、パワーアンプの出力100wが信じられないようなクールさである。カタログ表記は180w。アンプが熱くなる事を気にしながらと言う何とも心落ち着かない心配も無く夏の時期でも安心して楽しむことが出来る。
虚飾を廃しながら微塵もダルなところが無く、それでいてどこかヒューマンな”用の美”を体言した佇まいは、音を知れば何者にも変えがたいほど魅力的に見える。
EARを語るときに コンプレッサー抜きには語れないだろう。
king of compressor と言われるFairchild compressor 660 & 670 (それにしてもこのコンプの佇まいは痺れる程格好良い~なぁ)。これを更に発展させ高い評価を得ているのが
EAR 660
これを筆頭に世界中の Studio で評価されている Esoteric Audio Research ここでの開発手法もFairchild の基本的な考え方を踏襲しながら徹底して使用するトランス・回路をブラッシュアップしている。Fairchild compressor 660 & 670 のクローン・コピーは数多と存在している。その中で図抜けるのは、音に厳しいプロの世界ではいっそう厳しく、オリジナル以上の評価を得る事は至難である事は想像に難くない。プロの機械を知るようになってからずっと気に成る存在であった。
http://blog.ideasound.net/?eid=326988
EAR との出会い
コンシューマでは、雑誌にアンプの写真が載っていることは知ってはいたがさして興味も無く数年が過ぎた。Paraviciniという名前はイタリア人だと思い込んでいたのでEAR=Esoteric Audio Research は同じ会社と気付かなかった。暫くして某オーディオ店長から、このアンプが音が良いと教えられたのがEAR 864だった。
しかし、修理の度に音が悪くなるとも付け加えたのだった。音もこのアンプでのみ聴かされていたのもあったし、輸入オーディオ機器の商社の対応に辟易としていたので、この時も然して興味も沸かなかった。
時は前後してそれから暫く前、Telefunkenn v76 ,Neve 1073 などのプロ機の音を知り、さらにWestern Electric のトランスを知る事となった。それまでの認識とコンシューマーオーディオに感じていた逼塞感を払拭する物だった。エアー感という音感もこの時以来強烈に意識するようになった。このエアー感を持つコンシューマーのアンプを探し始めたのだが是が砂浜で真珠を探すような物で、そもそもその感覚がコンシューマーの世界には無いようだった。
分解能・音数・ステージ感 ハイエンドを語る多くの評価項目が枝葉末節を語り根幹を見ていない様に思われた。エアー感の秘密は、トランスとアース回路に有るのではないかとロクサンと是枝アンプに色々入出力トランスを試してみたのだった。その時も入出力トランスを備えるEARを聴く機会は逸したままだった。
一言でトランスと言っても、日本ではライントランスは精々CD用の物が発売されている程度で数種類聴いてみたがCDのデジタルノイズを取ってアナログの音などと称している物でエアー感など望むべくも無かった。Lundahl Haufe Jensen Bayer Western Electric など試しながら、アンプも模索していた。特に悩まされたのが、シールド・アース 結線の仕方で誘導を拾わないように処置するのには時間を要した。果たせるかな、結果は期待した以上のモノであった。しかし、信号ラインにトランスを入れることに強い拒否反応を示す日本のマーケットに対してどの様に訴求すればいいのかと思案し、型になるまでは口外しないようにしたので、ブログでもアンプの事はほとんど触れずに来たのであった。
アンプの基本構成・仕様書をまとめ実際に製作してくれるところを探し始めていた。丁度その頃小型スピーカーの設計に取り掛かっていてOGITONEを候補にしていたので当時取り扱い会社EL SOUNDに問い合わせたのだった。
色々アンプの話をしていて、段間トランスを入れたいと言う話からだったと思うが、同じような考えでEARが造られている事を教えられ、是非聴いてみるようにと強く薦められもした。
迂闊な話で、その時に EAR=Esoteric Audio Research と知ったのである。
話題が逸れるが、この時以来の縁有って当方のオリジナルアンプの詳細設計・製造をEL SOUND殿にお願いする事と為った。
EAR 912& 509Ⅱ
詳細を解説したところで、詮無い事は承知の上で、カタログでは伝わらない事など少し。デザインは好みもあるが、機械としての美しさと趣味の道具としての瀟洒な佇まいは、写真よりもずっと存在感がある。各スイッチの操作感はどれもしっかりとした剛性がありながら軽快に操作でき、手に伝わるフリクションも心地よい。スイッチの配置も機能的に良く考えられている。
電源を入れたときにも、突入電流でアンプにダメージを与えないようにソフトスタート・ゼロクロス?になっているようで電源のONOFF時にもノイズを出さないように配慮されている。操作して受け取る印象は極めて上質で、一級の道具として自然に信頼感を与える造り込みは素晴らしい。
結線して電源スイッチを入れたときの実質のS/N比も高く、カタログデータは意味ある数字を表記している。過去に持ち込んで直ぐに結線しただけでこれだけS/N比の良いアンプ特にイコライザーは無かったと思う。
稼動状態で発熱が少ないのは不思議な感じで、パワーアンプの出力100wが信じられないようなクールさである。カタログ表記は180w。アンプが熱くなる事を気にしながらと言う何とも心落ち着かない心配も無く夏の時期でも安心して楽しむことが出来る。
虚飾を廃しながら微塵もダルなところが無く、それでいてどこかヒューマンな”用の美”を体言した佇まいは、音を知れば何者にも変えがたいほど魅力的に見える。
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