2014年7月26日土曜日

カートリッジは前進する#8.1 DS Audio DS001 光電式カートリッジ 

年初来、あまりに諸々が重なり、ブログ掲載などを控えていました。その間にも読んでくださる方や、待っていてくれた方もいらっしゃるようで嬉しく思います。問い合わせいただいた方には御返事もなかなか出来ませんでした。

久しぶりの記事となってしまいました。昨年来、何度か連絡を取りながら導入を決めていた光電型カートリッジ DS Audio  DS001。導入から音を出すまでの顛末です。





光電式カートリッジ アーカイブス
カートリッジの構造による分類
http://www.audiosharing.com/people/segawa/audio_abc/abc_04_1.htm

AUREX C-100P
http://20cheaddatebase.web.fc2.com/needie/NDaurex/C-100P.html

TRIO KE-9021
http://audio-heritage.jp/TRIO-KENWOOD/etc/ke-9021.html

DS Audio  DS001  
このカートリッジの特徴は、光電型に尽きる。詳細はメーカー ホームページを御覧いただきたい。
特徴はメーカー作成の光カートリッジ原理説明資料に詳しい。当ブログではこれら特徴が
実際に音楽にどの様に影響を与え、トータルとして音楽の再現としての力量を測ってみたい。

音楽愛好家であるユーザーにとって変わった構造のカートリッジが欲しい訳では無くより深みのある音楽の再現性・表現力こそ望むモノだからである。
正に、サブタイトルの「カートリッジは前進する」を期待させる内容でもあり、技術力はあってもオーディオ機器の開発を今までやっていなかった会社の第一作でもある。その意気込みには敬意を表すると共に画一的なオーディオの評価枠で安易な評価を控えようと思う。

第一印象
イコライザーとの同梱である為、大き目のしっかりした梱包である。嬉しいのは梱包の蓋を開けると
発泡スチロールに囲まれた真ん中に据えられた無垢アルミケースが目に飛び込んでくる。
真正面から私たちの【光電式カートリッジ  DS001】であると主張しているようで期待させる。
見るとアルミケースにはDS Audioと掘り込んであるではないか!

イコライザーアンプも小さくも大きくもない丁度よい大きさで、全体の印象は清々しく音のイメージや意図した世界と齟齬が出ないように工夫された事を窺わせる。



ネーミング
DS Audio の第一作  ラボの製作モデルを思わせる通番三桁のナンバリング001からもこのモデルに掛ける思いの強さとこれ以降のモデルにも同じように思いを掛けるという静かな決意を感じさせる。
 
カートリッジ 詳細
カートリッジ本体はアルミの削りだしで、ツールマークをあえて残した上にアルマイトを掛けているようでラボ製のような特別感があるが、加工自体はもう少し精度があっても良い様に思う。
アルミ肌にスポットがあるのも手造り感があるとも云えるがやはり無いほうが精密感は上がると考えるがいかがな物だろうか。正面から見てカートリッジの両翼 下部の稜線はなだらかな曲線を構成しているが、右と左でこの曲率が異なって見える。或はバイスで方向を変えたときに位置が僅かにずれたのかもしれない。

シェルとの接触面も僅かに加工歪が出ていて後述するがこの点は改善を望みたい。

詳細に見た後に受ける印象は、虚飾もなく修辞に頼らず音そのものを聴いて欲しい良い物を作りたいという静かな情熱を感じさせる。

セッティング1日目
事前に針圧には非常に敏感であると聞いていた。針圧は昨今の標準からすると軽めの1.5gを標準としているようだ。最初は、いつものようにプレーヤーは調整幅が広くどの様なカートリッジも適応できるウェルテンパードに取り付けて全体の印象を捉える事にした。

事前にアームを選ぶ・針圧に敏感などの情報を得ていたので、ジオメトリーには細心の注意を払った。イコライザーの電源を入れる。カートリッジにあるLEDが点灯する筈が点灯しない。
どうしたのだろうかとあれこれ調べる。ケーブルを外しコネクターの接点・ハンダの状態を確認する。どこにも異常はない。接続も合っている。もしやと思い、カートリッジ電源をアースに重畳してあると取説に書いてあったので、青・緑の線を入れ替えてみた。やっとカートリッジのLEDが点灯した。ウェルテンパードアームの接続が間違っていたのかな?アース側だから今まで気が付かなかったのかと訝りながら、再度針圧・アームのジオメトリーを確認する。

さて準備は整った。いよいよ音を出す。取り上げたレコードは、

Vivaldi  Flute Sonata  Rampal



Branford Marsalis "Scenes In The City"




第一音は軽やかに出てきた。オッ これは期待できそうだ。ダンパーのエイジングも兼ねてしばらく鳴らして(レコード二枚ほど)おくことにする。程なくして期待と共に試聴を開始する。

??何かがおかしい?? 

終始 歪感が全体をミストのように覆い、比較的大きな音の時にはそうでもないのだけれども、フルートのソロのような小さな音のパートでは音が断続的に大きくなったり小さくなったりしている。調整をするためにプレーヤーの周りでごそごそしていると、体の位置に反応してノイズが出てくる。誘導を拾っているのかアースが取れていないか浮いているのか。ケーブルを全て外して、端末の状態を確認する。

針圧を間違ったのかと再度針圧を確認する。ぴったり1.5g であった。全体を覆うミストは誘導・外来ノイズの影響ではないかと睨みシールドケーブルに変更する。再度レコードを掛ける。
ミスト感はかなり減少したが万全ではない。プレーヤーからイコライザーまではシールドケーブルのほうが良さそうだ。送り出しのインピーダンスは比較的高めなのだろう。メーカーもここにはシールドケーブル使用を前提にしていると思う。

針圧に敏感と聞いていたので指定針圧範囲 1.3~1.7gまで0.1g 刻みに変更して都度確認するがいっこうに改善しない。カートリッジの水平度を見ていたら二本の取り付けビスとカートリッジの間が均一ではない事に気が付いた。カートリッジを取り外して接触面を見ると平面がきちんと出ていないようで僅かにゆがみがあるようだ。カーボンスペーサーを入れようかとも考えたのだが素性を知るためにこのままで行く事にした。カートリッジを取り付ける再に二本のビスの締め付けトルクを同じになるように緩めたり締めたりを何度か繰り返しながらカートリッジとの隙間が均一に見えるように調整した。作業を始めてから既に6時間を経ている。外はもう薄ら白み始めている。
気分はすっかり憔悴していた。これで上手くいかなければ帰ることにしよう。

ノイズの問題も音が揺れる様に大きくなったり小さくなったりする現象は改善されない。すっかり意気消沈して徒労感にそのまま座り込んでしまった。音を聴くでもなくぼんやりと座り込んだ。
一瞬に垣間見せる表情は音楽が妙に生々しい。時々、垣間見せる光を信じて明日ターンテーブルを交換してみようと思い直し、機器の電源をオフにしたのだった。

この日のまとめを顧客・DS audioにしたメールを付記する。

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DS audio 最初の出音はスムーズでダンパーが馴染めばと期待したのですが、
お話したアンプのノイズそして音自体もざらざらとした質感で今まで良しとした事柄を
一から見直すことになりました。その経過です。青字は付記です。

経過
驚いたのはカートリッジの取り付けビスの締め付けトルクです。
右と左で同じになるように締めなおしたところ憑物が取れたようにクリアーで生々しい音になりました。
発電機構は想像以上に微妙なバランスで成立している様です。歪感は未だ残っています。)
ボディー剛性には改善する余地が有るかも知れませんし取り付け面の平面性はもう少し精度があればと思います。

電源ケーブルの感受性も高く、能力を引き出すには全てをきっちりと纏め上げる必要があるようです。
カートリッジのジオメトリーにはとても敏感ですから根気良く追い込む事が必要です。
カートリッジ上面にスタイラスマーキングがあればと思いました。

音 何が違うのか
音は、機構・構造のイメージから繊細さとか分解能を聴かせ、MCカートリッジと比較すると繊細で(磁気回路で喪失した)聴こえない音が聴こえるなどと常套句で語る評価をみますが実際はどうでしょうか

現在生き残っているMCカートリッジは、音楽を聴くのに充分な性能を持っていますし、
再現の出来ていない音があるとは思えません。ただ、MCカートリッジの限界の中にあるのも事実です。
違う形式だからといってこの限界を易々と超えられるほど低い限界ではない事は歴史と現状が物語っています。

真価を発揮したとは未だ云えない状態ですが、最良のMCカートリッジに充分に伍している事を評価したいと思います。特筆すべきは、均質のエネルギー感であり、MCカートリッジでは聴こえて。このカートリッジには聴こえない音があるという事です。
逆説的ですが、この聴こえない音こそが忠実度の高さとエネルギーの均質を生み出している事に気付かされるのです。
つまりこの音こそがいつの間にかMCカートリッジに付加した或は固有な音であり、聴きやすさや音の好さを感じていたという事です。
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セッティング2日目
ダンパーに負荷が掛かるのを出来るだけ避けるために、後述のセッティングのまとめ アームに記したり理由からArtemizに取り付けることにする。この際だからとTMSのスピンドルも抜いて洗浄・注油する事にした。Artemizもピラミッド状に構成されたベアリングを洗浄・注油しクリアランスを再調整した。TMSのスピンドルが定位置に下がるまで12時間を要するので今日も夜半の作業になりそうだ。

TMS・Artemizはカートリッジの取替えは考慮されていないため交換・高さの変更は極めて神経を使うし面倒な作業で目は霞むし最悪極細のリードワイアーを切ってしまうのではないかとまったく気乗りがしない。そもそも不調の音歪感はアームやプレーヤーに原因が無い事が判っているので、徒労感ばかりである。プレーヤーを交換してくれと気安く言ってくれるものだと愚痴りながら、何とか気を取り直して休み休み取り付けを完了する。

セッティング3日目
メールから
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株式会社デジタルストリーム
〇〇様

アーム変更してみました。
その前に、

カートリッジピンアサイン
ウェルテンパードのアームの時、カートリッジのLRの青緑を対応したアームケーブルとおりに接続したところ
カートリッジのLEDが点灯しなかったのでケーブルを入れ替えたところ点灯し出力しました。
アース側なのでウェルテンパードのアームケーブルの接続ミスなのかとも思いましたが、
今回ロクサン TMS でも同様の接続状況でした。

現象
電話でお話した現象 音が途切れ途切れのような正常な出力と小さなかすれた音に
連続して変化します。この現象はプレーヤーを交換しても変わりませんでした。
慣らしをすれば軽減するのかとも思ったのですが減少は更に酷くなるようです。

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メールの後で確認の電話をした。会話の要約。

鼓:やれることは全てやった。

   状況の改善は無い。現象を確認する必要があるのでは?
   物を送り返したい。

D:返却してください。ただ症状がこちらで再現するかが心配だ。
   香港のオーディオショーはあるので8月末まで時間は取れない。

D針圧1.0gでテストして頂きたい。

鼓:現在針圧1.3gに設定しているが針圧1.0gでテストする。

          (一時間経過)

鼓:レコードを二枚掛けたが問題の現象は再現しない。

D:シャッターがフォトセンサーの接触していることが原因と考えられる。この状態を”寝てイル”と
   (我々は)呼んでいる。
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光電式カートリッジの問題点
信号の検出を光を使う。アナログ信号は振幅に比例したシャッターのみで制御され振動系を軽く出来る。もう一点は微小領域のリニアリティーに問題がある磁気誘導を使わないので高S/N比にする事が出来ると謳っている。今回の問題を機会として考えられる問題点などをザット理解しておく事にしよう。
それが、使いこなす上でヒントを与えてくれるかもしれない。

フォトカプラはこうして使う 
http://japan.renesas.com/products/opto/technology/usage/

高速アナログフォトカプラ
http://www.finetune.co.jp/~lyuka/technote/optoiso/

振動系
振動系はシャッターのみのため本質的に軽量である事が特徴の一つである。通常のMC型では必須とされるテンションワイアーを持たないため、振動系の特性をコントロールする事が出来る要素は数少ない。カンチレバーの基本的なディメンション・材質・ダンパーである。

振動系そのものの構成はMM・MI型(Moving Induced)に近い。唯変調を避けるために光軸路は出来る限り短くしたいためダンパーも出来る限り小さくする必要があるため必然的にダンパーへの負担は大きなモノになるのだろうと予想される。

本モデルのカンチレバーは、アルミと記載されている。スタイラを埋め込む部分はつぶしてあり今日の高性能を謳うカートリッジでは珍しい選択で、高域に出来る共振点のコントロールと設計上許容されるダンパー形状・音質を重視した上での選定:光電式カートリッジの特徴と音楽的な充実を図った開発陣の意図が垣間見えるようである。

シャッター
このカートリッジのもう一つの機構的特長であるシャッターは、本質的には光軸路と一体の物で光学的な考慮を要する。磁気回路に不可避の残留磁束やバルクハウゼンノイズ等の問題から開放される代わりに、光軸路を形成する部品には乱反射を起こす要素を排除する事、つまり暗室にすることが求められる。

DS Audioの対応
問題点の指摘に対して、「当方に送リ返しても現象が再現するかどうか心配だ」との回答。
問題の再現性の責任が、当方にあるのだろうか?この文脈を読み換えると当方の使い方が悪い或は必要以上の事を要求している(つまり難癖をつける)とも解釈できる。

実際、今回の問題はシャッターが規定角度とおりに製作されていなかった(僅かに”寝て”いる)ため、針圧によるダンパーの歪みを吸収できずにフォトセンサーに接触する事が原因のようである。

まったく不思議な話で、この症状を最初に電話で報告したときに、製造上の問題ではないと言い切っている。これだけ繊細なダンパーの経年変化の評価等をしているのかと疑問も残る。

製品に賭ける思いは共有したいし応援したいと思っている。今回の対応は残念に思う。


セッティングのまとめ

アーム
このカートリッジを生かすも殺すもアーム次第だと思う。想像以上にフォトセンサーとシャッターのクリアランスは狭いようでカンチレバーが上下に動く分には問題は無いが、ダイアゴナルの動きには大変鋭敏で歪まないまでも何となくクグモッタ音になるようである。

ワンポイントサポートはダイアゴナルの動きを避ける事は出来ないし、ピポットがホリゾンタルとバーティカルに分けたSMEのような構造も、水平方向の動きを針先→ダンパー→アーム仮想ビポットと動きを追って、例えばスクリュードライバーの柄の径とトルクを思い出して頂ければ、ダンパーにはネジリの力が働き上手くない事が判る。最もピボットのガタがまったく無くアームも完全剛体であれば問題ないのだろうが。実際の稼動状態では、ダンパーにはネジリの力とガタで変調された力が間断なく作用していると考えられる。

ダンパー位置から見ると仮想ビポットとカンチレバーの位置関係は、どう在るのが良いのだろうか?下図の模式図に示すように仮想ビポットの位置は一般的にはトーンアームパイプの中心に設定されている。この時、ダンパー位置と仮想ビポットの差異は内在的にはネジリの力を生じ結果的にはダンパーに僅かな負荷が掛かる事になる。
水平方向から見て仮想ビポットとダンパーの位置を一致させるとダイアゴナルの動きに対する内在的にはネジリの力を最も小さくできることが判る。

このためには仮想ビポットを次のようなジオメトリーにする必要がある。

可能な限りガタを排したピボット
アームピボットとダンパーの回転軸を一致させる。
ホリゾンタルとバーティカルの仮想ピボットが一点のジンバルサポート。

この条件をほぼ満たしているアームはRoksan Artemiz である。下図模式図のように垂直方向ピボットをアーム中心線からオフセットしたアームは他に無いと思う。

参考までに詳細は<http://www.kosmic.us/roksan-artemiz.html>




アームケーブル 
DS001の送り出しのインピーダンスはMM程ではないが比較的高い様で、ノンシールドケーブルではスッキリせず何となくミスト感が付きまとう。カートリッジに内蔵されたフォトセンサーはイコライザーアンプの初段そのものであるためカートリッジ・アームケーブル・イコライザーは一体であり、アンプそのものと考えた方が良さそうである。専用イコライザーという事で入力インピーダンスなど記載していないと思うが、最初は標準仕様としてシールドケーブルを使用しノイズの状況などからノンシールドケーブルを検討するなどの説明等有れば良いと思う。

イコライザー出力ケーブル
送り出しインピーダンスはスペック記載では120Ω ンシールドケーブルで問題ない。

電源ケーブル
総じてセッティングには極めて敏感であるが、ケーブル関連も鋭敏な反応を示すので、イコライザー出力ケーブル・電源ケーブルなど自分なりの理想を見出す楽しみがあるし、それに答えてくれる。

このカートリッジ専用のケーブルを検討しているので後日御報告できると思う。

音の印象
現在のカートリッジ本体は、上記に説明したとおり本来の精度が出ていないので針圧1.0gでトレースしている。 この状態での試聴記であることを御断りしておきたい。

上記手順でセットアップするとトレース能力は高く安心してレコードをレコードを聴く事が出来る。
イコライザーを含めて使用感も良く殊更光電型である事を意識させる事は無いと思う。

安定したトレース能力から再現される音楽も安定感があり、使用感同様特殊な・或は特別な感覚を感じさせることは無い。上記添付した試聴メールにも書いたのだが、再掲したい。


音 何が違うのか
音は、機構・構造のイメージから繊細さとか分解能を聴かせ、MCカートリッジと比較すると繊細で(磁気回路で喪失した)聴こえない音が聴こえるなどと常套句で語る評価をみますが実際はどうでしょうか?

現在生き残っているMCカートリッジは、音楽を聴くのに充分な性能を持っていますし、再現の出来ていない音があるとは思えません。ただ、MCカートリッジの限界の中にあるのも事実です。

違う形式だからといってこの限界を易々と超えられるほど低い限界ではない事は歴史と現状が物語っています。

真価を発揮したとは未だ云えない状態ですが、最良のMCカートリッジに充分に伍している事を評価したいと思います。特筆すべきは、均質のエネルギー感であり、MCカートリッジでは聴こえて。このカートリッジには聴こえない音があるという事です。

逆説的ですが、この聴こえない音こそが忠実度の高さとエネルギーの均質を生み出している事に気付かされるのです。

つまりこの音こそがいつの間にかMCカートリッジに付加した或は固有な音であり、聴きやすさや音の好さを感じていたという事です。

これに付け加えて、音自体も鋭さを感じさせる強調感ではなく、音像はしっかりしているのにピンポイントに結像するような殊更にエッジ感を感じさせる訳でも無い。丁度立体を平面に素描される時に輪郭線で表現されるが、モノには輪郭線が無い事に近いかも知れない。

現状、一般的な意味合いでは充分なS/N比を保持している。 このモデルに関しては充分なノウハウや特徴を掴み切れていないていないので今後の課題としたいが、単なる”静かさ”から”静けさ”を感じさせる深みが加わればと要望しておきたい。

以上の感想は、シャッター機構に問題を有した固体でのモノです。後日正常品を送って頂ける事になっているので、新たにレポートします。




 




1 件のコメント:

  1. 光カートリッジに興味を持っております。大分オーディオ専門誌(大抵ほめている)の評価と違う印象ですね。磁気と光の変化の違いでなんとなく光のほうが音の忠実度が高いのではと期待するのですが、様々な要因からそう単純にはいかないことが理解できました。

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