2013年4月7日日曜日

スピーカーの塗装 バイオリン編

先にエンクロージャーのことを書こうと思っていたのだけれども、このところ塗装作業をやっていた事と調べたこともあるので、今回は、塗装の事を取り上げたい。

塗装といえば、大きく話題になるのが、バイオリンでありギターである。
特に”ストラディバリウスの音の秘密はニスにある”と云うエピソードは巷間に語られる。
ギターも音の秘密がニスにあると云われる楽器で、これらの楽器を調べる事も思わぬヒントが有るかも知れない。

楽器には、民族の歴史・血、美意識を凝縮した美しさがある。その中にあっても、バイオリンは、優美で曲線を持ちながら、隙のない構成・有機的なプロポーションは、人類が生み出した道具として最も美しい物の一つではないかと見惚れるばかりだ。

今回は、バイオリンやギターの塗装を調べてその上で、スピーカーの塗装を考えてみたい。

バイオリンの塗装 概要
バイオリンニスの基本はセラック や バルサム(樹木が分泌する樹脂 松脂など)である。
アルコールニス オイルニスに大きく大別されるが、溶媒の種類による。
バイオリン 独特の色合いは、染料で着色する。

まずバイオリンから最高峰といわれるストラディバリウスの塗装から見てみたい。

<画像は Library of Congress より借用

Violin by Antonio Stradivari, Cremona, 1704, "Betts"